なんとなくアレだったんで、年間ベスト、ちょっと置いといて駄話をちらりと。
え~、みなさんご存知のことかと思いますが、12月のあたまより、私、ダイエットというものをやっておりまして、減量中でございます。方法としましては、とにかくいままでやっていた部類の暴飲暴食を控える(みなさんのお目汚しとなるためここでは控えさせていただきたい部類の暴飲暴食でございます)、とにかく歩く、夕飯は炭水化物抜きor少量、野菜をムシャムシャ食べる、腹8分目を心がける、ラーメンなどの外食は基本御法度、ビールは飲んでもはじめの1杯、そもそも基本的に酒を控える……などなど、まぁ、ユルユルのダイエット法度を自分内議会に届けまして、即可決、即施行という具合にユルユルと続けております。
おかげさまで現在は111キロもあった体重が102キロをいったり来たりという感じで実に10キロ近くも体重が減りまして、夢の100キロ切りもあと少しかなという感じでございます。おそらく年末年始という特殊な暴飲時期を挟まなければ1月以内には達成できてたとは思うんですが……そこはまぁ、精神の弱い、弱い私でございますから、そのくらいの“抜き”がないと2ヶ月半という長い期間、ほぼ毎日6キロ歩き続けるなんてことはできなかったと思います。そう、さきほどから良くでてきますが、“基本”と“ほぼ”というこの2つのマジックワードを使いまして、抜け穴がある位でないとダメなんですよ。私のようなボンクラは。
さて、ここで書きたかったのは別にそういう話ではなくて、とにかく歩くということの面白さでありましょうか。そこで気づいたことがひとつかふたつ。
街の記憶の話。
歩いていると、街の記憶にフラフラに酔わされるって話です。
私の住んでる住宅街、わりと、ぽつんぽつんと商店街の末端やメインストリートから曲がって一本はいったあたりに、最近ではかなり少なくなりましたが、私が子供の時分まで小さな呑み屋や商店なんかがたくさんございました。ひね鳥みてぇなババア、いや失礼、おかみさんがやっているカウンターだけ、もしくはちょっとした小上がりか、テーブル席が1つか2つあるような小料理とスナックの間のような店がたくさんございました。ヴェルヴェット・ヘヴン=ベッチン天国こと、スナックも。呑み屋ばかりじゃございません、小さなそば屋や定食屋、中華屋、クリーニング屋や豆腐屋、あとはいわゆるちょっとした乾物やお菓子なんかをやってた小商いの店がたくさんございました。そういった店も、80年代から90年代の、バブルがはじけてしばらく経つ間にはなくなり、現存で営業を続ける店はいくつか残っているノミになりました。
大抵、営業終了から10数年経っていれば、すでに世帯主の代、家主も変わり、建て変わり跡形もない場所がほとんでございますが、稀に、営業中の面影が残っている場所がございます。歩いていますと、これがまた自転車などとは違った時間軸で街を見ているので良くこういった建物に気がつくんでございます。そういうところにひどくノスタルジーを抱え込み、なんとも言えない気持ちになることもしばしば。
店舗跡として、シャッターがしまり、そのまま物置となっていそうなところは、まぁ、よくありますが、そういったものはさして琴線に触れることはないんです。特に、グっとくる建物の特徴というのがございます。具体的に“クる”建物というのは、まず第一に窓や入り口の作りに注目なんですね。ぱっと見は普通の住居、しかしながら正面には、その家屋の大きさや住居には似つかわしくない、大きな引き戸。はっと思って、見上げると2階屋には錆び付いた「沢の鶴 小料理 小春」なんて書いてあった日にはぐっときてしまいます。もう文字が消えた入り口上のビニールのテントも味わい深い。あとね、看板なんてもうないような建物も注意なんです。入り口なんかも住居用にしっかり改装されてるのに、通りに面した壁に、メニューの置かれていたであろうサンプルショーケースが張り出してあったりなんてことがあったら、もうそれは当たりでございます。突然民家の列に現れるスナック的な妙にモダン窓とかも。そういった店の開店時のにぎわいのや閉店時のエピソードに出てくる客の会話と顔、そしてママとの関係なんてのに思いを馳せるのがたまらないわけです。
まぁ、結局、呑み屋が好きだと。そういう話なんですけどね。
この気持ち、わっかるかなぁ。
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